台風の状況次第で運転休止となる時の乗務員の気持ち

先日の台風21号は各地で大きな被害をもたらしましたが、あらかじめ大きな被害が予想されると伝えられていたこともあり、JR西日本をはじめ数社の私鉄では前日に運休の予定を発表する計画運休を実施しました。

あらかじめ運転を取りやめる時間を周知しておれば、いざもうすぐ運転を取りやめるという段になっても混乱を避けることができます。

長く乗務員をしてきた身としては正直言って羨ましいです。

 

列車を担当していて列車無線から

“風雨が強まってきたので〇〇橋梁上は徐行15㎞/h、△△~××間は徐行25㎞/h・・・”

台風接近時にはこの徐行運転の指示が多くなったり、徐行速度がどんどん低くなっていくと

「今日家に帰れるのかな・・・」

って心配しながら乗務することも多いです。

“〇〇駅で抑止をかけます”

なんて列車無線が聞こえてきたら

「うわ!ホントにまずいかも・・・」

ってやっぱり思ってしまいます。

 

こんな時に車掌をしていると

「動かせないのか!」

なんてやや怒気を込めた感じで言われたりするのですが、車掌や運転士に運転の継続の権限なんてないですからね。

本当にどうしようもできない。

運転士をしていても急に背後のガラスを叩かれて

「はよ出せや!」

なんて怒鳴られることもありましたしね。

 

 

お客さんから「動かせないのか」とか「はよ出せ」以上に困る言葉が

「この駅で止めるのだったら、もっと早く言えよ!分かってたらこんな電車に乗らなかったのに!」

ホントにごもっともな意見だと思いますよ。

乗務員をしていても運転指令に対して

「この駅で抑止をかけるのならば走らせるなよ!」

って怒鳴りたくなることが何度もありましたから。

多分に本社の偉い人たちの

「とにかく動かせ!」

という現状を分からずにとにかく走らせようとする気持ちと、もうこれ以上は危ないという運転指令の判断によって抑止がかけられるんじゃないのかなって、勘ぐったりもしていました。

 

こんな状態なので大概の場合は、乗務前に途中で抑止がかかるかもなんて言われることもなく、こちらから

「かなり荒れてきたけど、途中で運転休止にならないだろうな!」

ってイヤミのように言ってから乗務へ行くことが多かったですね。

なので今回JR西日本など一部の会社で計画運休を前日に発表したのは、私にすればやっぱり羨ましいのですよ。

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