ドアが閉まらない原因はパチンコ玉でした

車掌をしていると一度や二度は必ず遭遇する事象に、車掌スイッチを操作して「閉」にしているのに一部のドアが閉まらないというものがあります。

私は車掌として乗務していた4年間で5~6回はこの事象に出くわしたんじゃないかな。

最も多いのはドアレールに小石が挟まってドアが動かない、完全に閉まらないというものです。

小石なんて靴についてくることもありますし、うまい具合に蹴飛ばしてしまうこともあります。

そしてうまい具合にドアレールの隙間にはまってしまって、ドアのストッパーになってしまうのです。

小石の場合はたいていの場合、指で簡単に取り除くことができます。

1.車掌が車掌スイッチを「閉」にする
2.1か所だけ車側灯が消えない
3.何度か車掌スイッチを「開」「閉」の操作をするもやはり1か所だけ車側灯が消えない
4.車掌がその車両の様子を見に行く
5.ドアレールに挟まっている小石を発見
6.小石を取り除く
7.コックを抜いてドアが手動でもスムーズに閉まるかを確認する
8.コックを元に戻して乗務員室へ戻る
9.車掌スイッチの操作でドアを閉めて出発

この程度の処置ならば5分もかかりません。

ところが私は一度だけ処置にかなりの時間がかかってしまい、それにプラスαの原因が加わってダイヤをかなり乱したことがあります。

上記の5のところで、ドアレールに挟まっているものがパチンコ玉だったのです。

いつもと同じように簡単に除去できるだろうと指でつまもうとしたのですが、パチンコ玉ってきれいな球体をしていますし金属製なのでかなり滑ります。

おまけに乗降の際にパチンコ玉が踏まれてかなり深く押し込まていたようで、とてもじゃないですが指では取れません。

そうこうしているうちに運転士も様子を見に来たのですが

「これは取れんぞ!」

ってことになり駅へ支援要請しました。

駅員だってドアレールに奥深く押し込まれたパチンコ玉の撤去なんて経験がありません。

う~ん・・・とみんなで顔を見合わせていたところ、改札から別の駅員がマイナスのドライバーを持ってきました。

「これでこじって取れませんか?」

ドアレールにマイナスドライバーを当てて、てこの原理でパチンコ玉を何とか取り出せました。

 

コックを抜いて手動でドアを動かしてみると、パチンコ玉が挟まっていた部分で少しドアが引っかかるような感触があります。

それでもドア自体は完全に閉扉できるのでようやく運転再開。

パチンコ玉が挟まっていたことと、ドアがややスムーズに閉まらないことを無線で指令に報告。

数駅先で車両課の係員がドアの確認のためにやってきましたが、ドアレールに歪ができているように見えるとのことで車両振替を実施することに。

パチンコ玉の撤去に7~8分かかり、さらに車両振替を行ったことで全体で10数分の遅れが発生したのでした。

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