梅雨入り後は毎日運転するのが憂鬱に

梅雨に入りしばらくは雨の日々が続きます。
お客さんも雨の日に電車に乗るのってあまりいい気分にはなれませんよね。
電車と上屋の隙間から雨が落ちてきて、電車の乗り降りの時に濡れてしまいますし。
駅によっては上屋がない部分が多くて、ホーム上を傘をさして歩かなきゃいけなかったりするし。
最近の電車の空調はマシだと思いますが、ちょっと昔の電車の空調は使い物にならない。
冷房と暖房と送風の3つしか機能がなくて、冷房をかけるとこの時期は寒くなりすぎるし。
でも送風なんてただ風を送るだけだから湿気は無くならなくて蒸し暑くなるから、そりゃもう不快以外の何物でもない。

 

 

運転士にとっても憂鬱な雨のシーズン。
とにかく空転するから電車がまともに走ってくれない。

昔の電車は空転検知装置が働いて無理やり断流器を切断させてモーターへ電流をカットするから、モーターは当然回らなくなります。
この断流器で切断された瞬間ってそれまでの慣性の法則が急に打ち消されるわけだから、立っているお客さんは踏ん張らないといけないですよね。
運転士も速度が上がらなくてどんどん遅れていくから焦っちゃって、フルノッチまで投入して余計に空転が酷くなってさらに遅らせてしまったり。

最近の車両は断流器でいきなり電流を切断なんてことはしないのですが、空転しないようにどんどん電流を絞っていくんですよ。
それが絞りすぎで普段80~90km/hくらいで上っていく勾配で20~30km/hくらいしか出なったりするから、乗り心地の面では良いかもだけど酷い遅れ方になるんですよね。

 

 

走らないだけではなく雨の日はブレーキ力も落ちるわけですが、ただ最近の新しい車両の場合は比較的安定しているように感じます。
モーターをエンジンブレーキのように使う電気制動(電制)が安定しているようです。
それでも用心して制動距離を長くとらないと何が起きるか分からないですからね。
何せ賢すぎますから、雨の日は電制の効きすぎを制御して空制も入るようになるのですが、滑走するのを警戒して空制の効き自体もゆるーくしちゃうから制動距離が伸びてしまうのです。
滑走防止装置(アンチロックブレーキ)も付いているし、ブレーキの性能に関しては新しい車両はかなり楽になっていると思います。

それに対して界磁チョッパであろうが抵抗制御であろうが、ちょっと昔の電車は雨降りの日はすぐに電制が飛んでしまいます。
そして空制に切り替わるのですが、急に濡れた車輪をブレーキシューで締めようとするから、多くの抵抗制御の電車は車輪の回転が止まってしまい、そのままレール上を滑って行くので車輪に大きな傷が入ります。
円い車輪の一部が平らになることで、ドンドンドンという大きな音と振動を伴う不快な車輪になるんです。

多くの界磁チョッパの電車は、急に濡れた車輪をブレーキシューで締めようとするけどブレーキシューで抑えきれなくて、全く減速しないまま過走することもありました。
実際にはほとんど速度が落ちない状態なのですが、運転士からするとまるで加速しているように感じるんですよ。

ホントに梅雨入り後は憂鬱だったなぁ。

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