人身事故で客室の乗客にまで被害が JR神戸線・元町駅

全国のテレビニュースでも報道されていたのでご存じの方も多いと思います。

2021年2月26日朝8時半ごろ、通過中の野洲発姫路行きの新快速電車に男性が飛び込んだ人身事故。

助手側のフロントガラスを突き破り、さらに運転台と客室を仕切るガラスも突き破って客室に到達し、乗客に接触して左腕骨折の重傷を負った。

飛び込んだ人は死亡、ほかに軽傷を負った乗客が1名と気分を悪くして体調不良を訴えた人も2名いた。

 

人身事故でフロントガラスを突き破るという事例は、私が知る範囲で数件ありました。

ただ仕切りガラスを突き破って客室の乗客に被害が及んだというケースは、これまでに聞いたことがありません。

それほどレアなケースです。

 

 

元町駅は神戸の中心・三ノ宮駅の一つ隣の駅で新快速は通過します。

この付近は複々線で新快速は外側線を走行し、元町駅のホームは外側線と内側線に挟まれるように設置されています。

つまり外側線の場合はホームに近いのは助手側となり、運転台はホームからは遠い位置。

なので今回の事故では運転士は助かったわけですが、もしもホームが運転台側にある駅で同じような飛び込みをされた場合、下手すれば運転士に直撃して巻き添えを食って命を落としていたかもしれません。

なにせ仕切りのガラスを突き破ってなお、接触した乗客に重傷を負わすほどの勢いで飛び込んできたのですから。

 

 

これまでにもフロントガラスを突き破るような人身事故はありました。

運転士に接触して負傷することもありましたし、それこそ飛び込んだ人の内臓などを頭からかぶったということもあります。

ただこれまでは運転士が命を落とすという事例は私が勤務していた会社では無く、おそらく他社でも皆無だったと思います。

なので前面のガラスの強化については、これまでほとんど話が出なかったわけです。

一応は強化ガラスを使っているハズです。

強化ガラスも一点に力が集まると粉々に砕け散るわけですが、それでももう少し考えてほしいなぁとは思いますね。

特に最近はデザイン優先の車両ばかりでガラス面が大きく取られることが多く、安全面はないがしろにされてきた気がします。

例えば113系みたいなスタイルだったら、飛び込まれてもフロントガラスに接触することは稀だったはずですしね。

 

ハトやスズメなどがフロントガラスに接触した場合でも相当な衝撃がありますから、そりゃあ鳥類よりはるかに重いものが接触すれば割れる危険性があるのは当然ですよ。

 

また乗務員室と客室との仕切りに使われているガラスにしても、採光に優れることや前方が見やすいようにとの配慮から昔より大型化しています。

さすがに今回の事故のようなことを想定することは難しいと思いますが、ただフロントガラスも昔より格段に大型化したことで、飛び込みによって客室の乗客が被害を被るという前代未聞の事があったことは今後の車両設計にぜひ生かしてもらいたなあと思います。

 

 

ホームでの自殺の抑止につながるからホームドアを設置しろという声もあります。

JR元町・人身事故 ホームドアあれば防げた可能性
■鉄道事故に詳しい安部誠治・関西大社会安全学部教授(交通政策論)の話 電車のフロントガラスは簡単には破れないように強度が計算されている。フロントガラスだけでなく

JR元町・人身事故 ホームドアあれば防げた可能性

直接の効果はなくても、跨いでいかないと飛び込むことができないという理由から見れば、たしかに自殺抑止の効果はあるでしょう。

でも簡単に設置しろというけれど、その財源はどこから出るのかな。

そのためにはやっぱり運賃改定(値上げ)しますか?

それ以上にこの言い分では通過列車が多い駅から優先的に設置しろということになり、乗降客が多くほぼすべての列車が停車する駅のホームの設置は後回し、ということになるのですけど。

それとも新快速のような通過駅の多い速達型の列車の運行は中止するべきとでも言いたいのかな。

※その場その場で適当なことを言う○○が専門の大学の教授という肩書でマスコミに登場する人の意見は聞く気にもならないのですが・・・

 

ただいろいろと気になる点が見えてきた事故だった、そんな風に思います。

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