東海道線で電車と電柱が衝突 目視による点検は行っていたが 
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東海道線で電車と電柱が衝突 目視による点検は行っていたが 

8月5日21時45分ごろ、東海道線大船ー藤沢間を走行中の列車に電柱が接触。

電車の前面がかなり損傷する事故となりましたが、この記事を書いている段階では運転士と乗客の計4名が軽症を負っている。

電柱と接触した影響で停電したのか、垂れ下がった架線に電車が接触し引っ張る形になって電柱が傾いたのかは現時点で分かりませんが、とにかく架線(電車線)に影響したために停電となり、翌朝8時まで復旧作業のために運転休止となりました。

私は傾いた電柱に電車が接触し、その影響で架線が引っ張られて切断など停電に繋がったと見ていますが。

架線や架線柱など電気関係は基本的に列車の先頭車両に添乗し、目視で異常がないかを見て回ります。

JRでは5日に1度の割合で列車に添乗して目視点検を行っていて、現場付近は事故3日前に目視点検を行っていて異常はなかったとのことです。

目視点検が悪いとは思わないし、きちんと見られる個所は今後もそれでいいと思います。

架線柱は分岐器などがない区間では等間隔で建植されています。

路線によって違いはあるようですが、おおむね50~60mといったところでしょうか。

※私が担当していた路線は区間によって50mのところと60mのところが混在していた。

等間隔で並んでいる架線柱のうちの一つが少し傾いておればわりと目につきますから、添乗での目視確認でも問題ないかなと思います。

また分岐器の周辺となると架線柱や電柱が乱立状態になっている個所もありますが、その中の一つだけが傾いておれば目につきます。

他の架線柱や電柱は垂直に立っているのに、一本だけ傾いていたら分かりますよね。

 

ただし同じ区間の添乗による目視点検は、同じ係員が行うことが望ましいです。

同じ係員が見れば、5日前より傾いている気がすると気づきやすいと思うのですが、持ち回りでいろいろな人が添乗による目視点検を行っていると、本当は傾いているのにこの架線柱や電柱はこいうものだと誤認する恐れが。

私が在籍していた会社で実際にこのようなことが起きています。

運転士はみな口々に〇駅と〇駅の間の○○可動橋付近上り線の、一本だけ片持ち式になっている架線柱が日に日に傾きがひどくなっていると乗務区の助役に報告し、そのたびに電気系の部署に連絡を入れてもらっていたのですが

「言われている架線柱は設置場所の関係からわざと少し斜めに建植しています」

との返答が続く。

後輩運転士が担当する普通列車に添乗してきた電気系部署の係員に、

「見るたびに傾きがきつくなっていて、そろそろ一気に倒れて電車に当たるのではないか」

と訴えたことでようやく電気系部署の係員が徒歩で確認し、規定値を大きく上回って傾いていることが分かった。

架線柱の根元部分が浮き上がっている状態だったと後に聞きましたが、なぜそのような状態になったのかまでは聞かされていないので不明です。

こういうことがあったから、同じ区間を目視点検する場合は常に同じ係員が行うことが望ましいし、目視点検している係員より現場を通過する回数が多い運転士からの報告をもっと重視してほしいなと思ったのです。

それまでまっすぐに立っていた架線柱が、10分のうちに急に傾いたといったケースだと防ぎようがないかもしれないけど、でもふつうはその前から異常が見られたはずだと思いますが……

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