久々に首都圏のJRを利用したが
9月6日のこと。
インカレのボート競技の応援を終えて埼京線・戸田公園駅の改札から入場。
自動改札の上部には発車標(列車の行き先や発車時刻を表示)が設置されているが、その時に運行に関する情報が流れていたとは思うが、案内が流れるように表示されるタイプの場合は目に留まりにくいのかもしれない。
ホームに上がり発車時刻を確認すると「15:06 快速 新木場」となっており、時間を確認するとすでに15時20分を回っている。
おかしいなと思って発車標を見ていると、新宿駅での信号確認のために運転を見合わせているという情報が流れていた。
15時25分ごろになって、15時30分ごろから運転を再開するという放送が肉声によって流され、15時35分ごろに各駅停車がやってきた。
列車の行き先表示は「新木場」になっていたが、実際には新宿止まりで運転していたようです。
列車に乗車してからも車掌による案内は特になく、普段通りの自動放送だけが流されていた。
まるで遅延も運転見合わせもなかったかのように。
異常時は肉声による案内のほうが周知しやすい
私がいた会社でも、駅では肉声による案内ってあまりしていませんでした。
各駅の改札にはマイクが設置されており、上下線別に放送できる状況にはなっていましたが、ほとんどの駅員はこのマイクを活用することはなかったように思います。
ちなみに大半の駅の改札に設置されているマイク設備は、22時から翌朝6時までは電源が入りませんでした。
なぜこのようなことをしているのかは知りませんが、おそらく騒音対策なんでしょうね。
本当に変わった会社でした。
ただし一部の駅に設置されているホーム上の旅客案内用のマイクは時間の制限がありませんので、深夜時間帯であっても活用はできるはずが、その当時はマイクボックスにカギがかけられており、助役など監督職以上しかそのカギを持たされていませんでした。
結局は乗降人員が多い駅か乗換駅など主要な駅以外では、肉声による放送は行っていませんでした。
今は各鉄道事業者のほか交通情報を発信しているサイトやX(旧Twitter)を参照することで、ある程度の情報を得られるようにはなっていますが、その反面細かい部分の情報を得るのが難しくなっています。
発車標に流れる文字情報だけでは見落とすこともあるわけで、駅では肉声または紙に手書きで運行状況を書いて掲出する方法が、結局は周知しやすいのかなと思います。
車掌の肉声による案内放送はあまり行わない?
今回埼京線に乗車した際に運転見合わせや遅延に遭遇したわけですが、気になったのが車掌による案内がまったくなかったこと。
通常の自動放送ばかりで肉声による案内がまったくなかった。
ひょっとすると運転再開直後で乗務員に運転の詳細が伝わっていなかったのかもしれませんが、それでも伝えるべきことはあったはずです。
以前阪急で遅延した列車に乗車した時、各駅を発車するたびに遅延に対するお詫びの放送をしていましたが、さすがにここまでやるのはどうかなと思いますが、数駅に一回は遅延の状況などを肉声で放送する方が良いと思うのです。
列車担当中に行き先についての情報が指令からあれば、そのことを車掌が肉声で放送するとか。
放送は自動放送任せで、あとはドア上の車内案内表示を見るか自分のスマホで運行状況を確認しろ、というのはさすがにちょっと違うような気がします。
自社の運行情報くらいは的確に伝えるのが当然だと思うけど、どんどん利用者側が情報を取りに行くように持っていく鉄道事業者の今の姿勢はどうなのかなって思います。