笑い声が聞こえてくる

列車無線は乗務員が運転上必要な情報を得る数少ない方法の一つです。
他には駅の係員から直接聞いたり、場合によっては緩急接続で停車中に他の乗務員から情報を得ることもあります。

 

逆に乗務員から問い合わせたり、報告するのもやはり列車無線が数少ない方法の一つとなります。

 

一般的に列車に積まれている列車無線は半複信方式と言って、運転指令側は電話と同じように受信と送信が同時でできます。
しかし列車側は受信と送信が同時にはできません。
また同時に複数の列車で列車無線の送信を行った場合、後から送信のスイッチを押したものが優先となっています。
ホントに不便な装置なのですよ、列車無線って。

 

そんな列車無線ですが、運転指令側から送信された内容は走行中の列車はもちろん、列車無線のモニターを設置してある駅や各部署でも聞くことができます。
車両や保線、電気といった各部署でも、すぐに出動できるようにモニターが置かれているわけです。

 

乗務員側から無線を飛ばす頻度は意外と少ないですし、送信のスイッチは受話器の真ん中あたりに付いているので、受話器をフックに戻せば切れるようになっています。
ところが運転指令側の無線の送信スイッチは、操作卓の上に独立して設けられています。
なのでやっちゃう指令員が多いのですよ、送信スイッチの切り忘れ。

 

必要な無線を流し終わったあとスイッチを切り忘れます。
指令員同士の雑談が始まります。
そのうち笑い声を上げながら話をしだします。
ここまでの様子が、列車や駅、各部署、本社などに響き渡るのです。

 

 

車掌の時は、駅名や乗り換えの案内を放送している最中に
運転士だとそろそろブレーキをかけなきゃと構えた時に
列車無線のスピーカーから急に笑い声が聞こえてくるのです。
私はこういう時は、無線のボリュームを最小にまでよく絞りましたよ。

早朝は指令員が1人のことが多いのですが、この時もスイッチの切り忘れが多い。
そして1人だからつい鼻歌まじりで仕事をする指令員がいるのですが、その鼻歌が無線から聞こえてくることもありましたよ。

 

会社によっては列車無線のデジタル化を行っているようですが、まだまだアナログ方式が多いのが現実です。
なのでたまに運転指令以外の声が聞こえてくることもあるんですよ。
よくあるのはトラックが飛ばす無線が入ってくること。
トラックの側は違法なのですけどね。

 

列車無線に関する話はいっぱいあるので、小出しにしていきます。

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