新入社員と新入生と新米運転士

新米運転士が巣立ってすぐ

なぜだか知りませんが、どこの鉄道会社でも運転士の研修って3月の中頃から末に終わります。
1人で運転をはじめたばかりの運転士が、各社ともに多数存在する時期なのです。
前にも書きましたが、電車に乗り慣れていない新入社員たちのおかげで遅れ気味の電車は、今日あたりからは新入生たちによってその遅れに拍車がかかります。
そこにプラスして新米運転士が担当すると、もう目も当てられないくらいに遅れることがあるのです。

 

ベテラン運転士だからといって規則を破って無茶苦茶な運転をするわけではありません。
でもほんの少しのことの積み重ねで、ベテランと新米運転士の差って出てくるのです。

 

経験の差はやはり大きい

運転士合図灯の点灯を確認するのはベテランも新米も同じです。
きちんと確認はしつつ、体が覚えている動作は考えなくてもできてしまうベテランに対して、新米の運転士は一つ一つ考えながら動作を行うので、ワンテンポ遅れてしまうのです。
またブレーキをかけるタイミングにしても、ベテランはその時の乗車具合を感じることで距離や強さを加減するのに対し、新米運転士は経験がないために教わった地点から、教わったブレーキの量を入れます。
でも教わったままのタイミングでブレーキをかけているのに、客室からドドドドってお客さんがつんのめる音や振動が聞こえてくることがあります。
この音を聞くと
「ブレーキきつかったのかな・・・」
と思ってしまい、次からは制動距離をさらに伸ばそうとしてしまうのです。
あくまで今の時期は新入社員や新入生が多く乗車していて、電車の少しの揺れにも付いていけずにバランスを崩します。すると周りのお客さんを押す感じになってしまい、軽いドミノ倒し状態になってドドドドっという音とともに振動が運転席にまで伝わってしまうのです。

 

運転士はやっぱり経験がものをいう

こういった経験をして少しずつ運転も上達していくのですが、できていた運転ができなくなったり、少し余裕が出てきて手を抜いちゃったりもします。だから早くても3年は経過しないと本当の意味で一人前の運転士にはなれないです。5年以上経っても全然ダメダメな運転士もいますけどね。
師匠に習ってきたことを基本として、そこにどれだけ新しい技量を自分で追加できるのか。
そして他の運転士の技量をどれだけ盗むことができるのか。
研修が終われば一人前の運転士だと思っていては、いつまで経ってもダメダメなままですよ。

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