終夜運転

そろそろ年末年始の終夜運転の概要が発表される時期ですね。

関西では神社やお寺などが多数あり多くの参拝者が押し寄せる京都方面への運転が中心で、近鉄は伊勢方面へ特急列車の終夜運転を毎年実施しています。

そのほかにも大阪と各都市を結ぶ路線を中心に終夜運転が行われます。

私は私鉄勤務でしたのでJRの終夜運転の乗務員の運用は分かりませんが、私が勤務していた会社では終夜運転はすべて残業としていました。

泊まり勤務の仮眠時間中に終夜運転を担当することはできず(勤務時間内に残業はできません)、大晦日や元日が公休に当たっている人や、日勤勤務の人で午後勤務が終わってから終夜運転を担当したり、午前勤務の人が早く出てきて終夜運転を担当していました。

 

私は車掌のころに一度だけ終夜運転を担当したことがあります。

午後勤務が終わった大晦日、当時はまだ夜中に営業しているお店など少なく、コンビニもまだほとんどなかった時代です。

前の年の大晦日も午後勤務で、仕事終わりに30~40分も放浪して入った24時間営業のお店で食べた牛丼は今も忘れられません。

でも今回は歩いてお店まで行くと終夜運転の乗務時間に間に合いませんので、家からカップラーメンを持ってきて、会社で年越しラーメンです。

 

交代する列車はすでに超満員。

乗務員室へ入ると酒とタバコと体臭と香水が入り混じったニオイが最悪です。

そんな満員の中に振袖を着て乗車している女性もいたりして、ホントにカオスな状態でした。

終点には5分近く遅れて到着。

すぐに折返しなので交代を急ぐものの、ある車両の真ん中だけがガランとしている。

気になって車内に入ると、床に大きなウ〇コが置かれている。

あれだけ満員の車内でどうやってしたんだろう?

まさか他でして持ってきた?

仕方なく清掃の手配を無線で依頼したのですが、すぐに出発時間となったためそのまま運転することに。

 

ある曲線ホームでドアを閉めようとするものの、合図が出ないので閉めることができない。

ホーム上の係員室にモニターがあり、それを見ながら駅の係員が車掌に乗降完了の合図を出すのだ。

運転士にインターホンで合図が出ないことを告げると

「ちょっと見てくるわ!」

その運転士はホーム上の係員室へ行き、爆睡中の駅係員を叩き起こして合図を出させました。

 

終点に着き駅の係員が

「汚物は片づけたのか?」

と言ってくるので見に行ってみると、たしかにあの大きなウ〇コはありません。

仕方なく新聞紙だけは載せておいたのですが、いったいどこに行ったのやら。

 

終夜運転って会社としてはあまりやりたくないのかもしれません。

残業扱いなので割増賃金が必要で、さらに深夜の就業ですからその分の賃金も加算されます。

ふつうの日勤勤務と比べて終夜運転の仕業は乗務する回数をかなり減らしている(きつかったら誰も夜中になんか好き好んで乗務しない)

なのに運賃は割増ではなく普通運賃ですから、たくさん乗車したとしても会社としては儲かるどころか良くてトントン。

ひょっとしたら赤字になってるかもしれません。

なので会社または路線によっては、終夜運転は縮小または取りやめる方向に行きそうです。

 

ちなみに私は運転士になってからは一度も終夜運転は担当していません。

居眠り運転になりそうで怖かったですから。

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