エンド交換時にホーム上で運転士と車掌がおしゃべりに夢中に・・・

たしか私が運転士から助役になるころによく指摘されるようになった気がするのが

「ホーム上で運転士と車掌がおしゃべりに夢中になっている」

というものです。

昔から運転士や車掌に対しては、できるだけ早くエンド交換して所定の乗務位置へ着くようにと言われていました。

早くエンド交換をして、すぐに点検を行う。

そうすれば異常があった場合も時間的に余裕が生まれる。

乗務員も落ち着いて対処できるだろうし、運転指令や車両課などの係員も次の一手が打ちやすくなる。

そして旅客への影響も最小限に抑えることができる。

こういう理屈から助役などからは乗務員の間ずっと言われ続けてきました。

運転士として乗務する晩年くらいからは本社のお偉いさんから指摘されるようになったり、お客さんから運転士と車掌が談笑しているといったクレームも寄せられるようになっていました。

たしかに運転士と車掌がニコニコしながらホーム上でベラベラと話をしていれば、文句の一つもつけたくなるものです。

中には本当に遊びの話に夢中になっている乗務員もいました。

でも実際には仕事で必要な話だったり、会社側が教えてくれない昔からの裏技的な仕事の話を車掌に教えていることもあったのですけどね。

ここで裏技的なことは披露できないのですが・・・

例えば列車が遅れているときの車掌の放送一つとっても、お客さんが欲しがっている情報はどのくらい遅れているのか、この先遅延は回復するのか、それとも遅れは拡大するのかですよね。

それにプラスして何が原因で遅れが生じているのか。

こういったことをどう簡潔に伝えていくのかが車掌の腕の見せ所なので、私の経験からそういった話をよくしていましたよ。

会社側が遅れの原因をぼやかして発表するときでも、私は本当のことをズバッと放送していたとかってね。

休憩所でそういった話をしても良いのですが、休憩中はいったん頭の中のリセットするほうが良いだろうということと、ほかにもたくさん乗務員がいる前で先輩面してそういった話をするのもちょっと・・・

それに実車を前にしてあれこれ話をするほうが、聞き手も理解しやすいということもありますしね。

 

助役になってからは、ホーム上で話をしないようにと乗務員を指導しなくちゃいけない立場になったわけですが、私はほとんどそういったことを言わなかったです。

もちろん遊びの話をしていれば小言を言っていましたが、仕事に関することならばすべて見逃していました。

一応は会社としては車掌や運転士に対して必要な教育は行っているというスタンスなのですが、残念ながら実際に仕事をしていくうえで必要なことを網羅できているとは言えません。

だから先輩が体験したことを後輩に話をしてくれたら、それが一番の教育になると思っていましたから。

でも最近の若い乗務員は会社からのマニュアルだけしか知らない、先輩の話なんて聞かない。

そんな人が増えているような気がします。

だから余計にホーム上でいろいろなことを学んでほしいとも思うのですけどね。

しかし

お客さんがそれを許してはくれないのかな・・・

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