会社はラッピング電車を走らせたがるけど・・・

純粋に広告としてペイントされた地方の電車やバスは昔から多くありますね。
私が車掌の時や運転士になったばかりの頃は、広告ではなくどこかとコラボしたラッピング電車なんてほとんどの会社で走らせていなかったように思うけど、最近はホントに多くなりました。
今のシールはホントによくできているし、車両の塗装を変えるのではないから期間限定のラッピングもやりやすくなったのでしょうか。

私が勤務していた会社で初めてラッピング電車を走らせたときに聞いたのですが、先頭車両の半分にだけラッピングシールを貼ったのだけど、その費用は200万円ほどかかったって言ってました。
1編成全てをラッピングで覆ったらかなりの費用が必要になるでしょうね。
最近は窓にもラッピングシールを貼りますが、窓の部分は外からの明かりが入ってくるように細かな穴がたくさん開いています。
窓用のラッピングシールは倍ほどの費用がいるって言ってましたから、会社によってはその費用を嫌がって窓にはラッピングシールを施さないってケースも。

 

 

沿線に有名な場所があったり、今はそれほど知られていないから売り出そうってことでラッピングをしたり、映画や音楽などとのコラボ(素直に宣伝)のラッピングが一般的でしょうか。
自社系列の遊園地で催されている企画のラッピングなどもよくあります。

ただその鉄道会社とは特に関係がなく、広告宣伝費を稼ぐためだけにどこかのキャラクターのラッピングを行い、そのラッピングした電車を模したおもちゃなどグッズを売るといった、商売に特化した“金儲けラッピング”もありますね。
〇急とリラックマって何か関係あったの?って頭をかしげるラッピングもあったようですし、しかもグッズ販売を前提にした金儲けラッピングっていうのはあまり感心できません。

 

 

ラッピングした車両が停車していると、興味を持った女性や子供が近付いてきます。
しばらくジーっと見てからスマホを取り出して数枚写真を撮ります。
またラッピング電車の横に立って友達同士や親子で写真を撮ってもらおうとすることも珍しくはありません。
写真を撮ることが別にダメなんて思わないのですが、電車を動かそうとしたときにスーッと車両に近付いてくることも多く、警笛を鳴らさざるを得ないことも多発してます。

動き出した車両の側面に黄色の点字ブロックを超えて近付き、車両側を背にしてピースサインで写真に納まろうとする女性がいて、車掌が非常ブレーキを操作して緊急停車させたという“事件”もありましたしね。

会社は手っ取り早く収入を得ようとラッピング電車にすぐ飛びつくようですが、企画した人は同時に点字ブックを超えるような車両への接近はしないようにとの注意喚起もしてもらいたい。
ラッピング電車のおかげで接触事故が起きた・・・なんてことがないように、少しは考えてほしいなと運転士時代思っていました。

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