好きだった車両と嫌いだった車両

私は1988年(昭和63年)3月~2014年(平成26年)3月まで運転士をしていました。

ただ残念なことに自動ブレーキの車両を運転したことはなく、電磁直通ブレーキと全電気指令式ブレーキの車両のみ運転しました。

(私が勤務していた会社の電磁直通ブレーキの車両は、自動ブレーキの機能を基本的にカットしていて非常ブレーキ時のみ自動ブレーキの機能を使う)

電磁直通ブレーキ-2 電空制御器が故障すると

 

私が運転士として乗務していて最も好きだった車両は、電磁直通ブレーキで発電ブレーキも無い空気制動のみの車両。

直通管圧力で3.5kgf/cm²(350kPa 以下面倒なので3.5kgと表記します)以上加圧するとブレーキシューが焼けて鉄工所で溶接している時のようなにおいがしてきて、後方へは茶色い煙がもくもくと立ち込めます。

空気制動のみなのでブレーキを入れた瞬間の利きはイマイチだったのですが、ジワーっと車輪を止めに行く感じというのでしょうか、徐々にブレーキが効いてくるという感じでした。

なので一段制動階段緩めで止めるにはピッタリだった気がします。

ブレーキを緩めた分だけ素直に緩んでくれるけど、足りないと思って加圧してもすぐには効いてくれない車両でしたがホントに楽しかったな。

おまけに1C4Mで並列段がなく直列段のみ(いわゆる永久シリース)なので加速がすごくよかった。

通常2ノッチで引っ張ってもせいぜい40km/hがやっとでしたが、かるく65km/hくらいまで出ていましたしね。

こんな車両で100Km/h以上で走っていたのですが、楽しかったなぁ。

ただ車掌時代には夜間や隧道内で突如車内灯が消灯して非常灯のみになるなど、相当慌てさせてくれた車両でしたが。

 

嫌いだった車両は初期のアルミボディの車両。

最近のVVVFインバータを採用したアルミボディの車両はかなり軽量化されてはいるけど、そのわりによく転がってくれる。

ところが初期のアルミボディの車両って惰行運転時の速度の低下が本当にひどい。

使用電力量をとにかく低減させることだけを考えて軽量化されたためか、昔の鋼製の車両に比べて車両全体のバランスがあまり良くない。

それまでの車両で例えば100Km/hまで引っ張って惰行運転し、通常80Km/h程度の速度は十分出でているはずが、初期のアルミボディの車両だと60Km/hくらいまで低下している状態でした。

結局遅れないように走らせるためには、途中でもう一回力行しなきゃいけなくなる。

これトータルで考えたら電気の使用量は昔の鋼製で抵抗制御の車両と大差ないのでは?と思ってしまうほど。

運転士にしたって遅れないようにもう一度力行しなきゃいけないのって面倒だし、乗客にしても余分な力行のせいで乗り心地は低下するしね。

惰行運転の時は勝手にどんどん速度が落ちていくくせに、いざブレーキを入れるとその他の車両よりはるかに落ちてくれないという厄介さ。

雨や雪の日なんて、どこに止まるのかは電車に聞いてくれ!って状態でしたしね。

この手の車両って運転しているとマジで疲れるし嫌いだったなぁ。

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