乗務行路表と交番表
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乗務行路表と交番表

私鉄は車掌と運転士が同じ行路で乗務

JRと違って私鉄では運転士と車掌は同じ行路で仕事をします。
出勤してから退勤するまで、ずっと同じペアで仕事するのが定位なのです。
※私鉄でも車掌と運転士で別行路となる会社ってあるのかな?

乗務行路表

車掌になると手笛や忍び錠(車掌用キー)などと一緒に乗務行路表が支給されます。
行路表には1勤務で乗務する列車が図によって描かれていて、その日1日乗務する列車が一目で分かるものです。
会社や乗務区によって数字やアルファベットで分類したり、記号を付加するなどいろいろな工夫がなされているようです。
ちなみに私が所属していた乗務区の行路表は出勤時間順に1から系統番号が付けられていましたが、午前中の出勤は1から午後からの出勤は①といわゆる丸数字になっていました。
なので言葉で系統番号を伝えるときは「午前の1番」とか「午後の12番」というふうに伝えていました。

交番表

乗務行路表の系統番号は出勤時間順に付けられているだけで、毎日番号順に乗務するわけではありませんでした。
交番表という表に沿って順番に乗務していくのです。
なのでダイヤ改正前に新しい乗務行路表が配布されると、乗務手帳に年末までの系統番号を書き写していました。
だいたいダイヤ改正は春先なのですが、手帳をみれば夏休みや冬休み時期の仕事のスケジュールが分かるのですよ。
この仕事のスケジュールと照らし合わせて、あまりこの系統番号は乗務したくないなという日に用事を持ってくるようにしていました。

1 2 3 4 5
1
2 21 9 14 7 1
3

かなり簡単に交番表の見本を作ってみました。
休み明けに午後の12番に乗務し、その週は順に午後の9→36→28→3と乗務して公休がくる。
翌週は21番の乗務から始まって、9→14→7→1と乗務して公休がやってくる。
その次の週は縦列3番の午後の41番から乗務をして…という感じで続いていきます。
実際には一週間丸々午前とか午後ということはなく午前と午後が入り混じっていますし、そもそも泊りが普通な職種です。

車掌になって初めて支給された乗務行路表を見たとき、自分も車掌になったんだと本当に自覚を持ちましたよ。
嬉しかったことを今でも覚えています。

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