停車駅の変更や列車種別の新設や統合は乗務員や運転指令は混乱するのです
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停車駅の変更や列車種別の新設や統合は乗務員や運転指令は混乱するのです

利用者の増加が見込める駅にそれまで通過していた列車を停車させたり、別の列車種別として新たに設定したり。

そうかと思うと、思うほど効果がなかったと見るや複数の列車種別を統合してみたり。

停車駅の変更や列車種別の変更などはお客さんも戸惑うことが多いと思いますが、乗務員や運転指令だって戸惑うし混乱することがあるんですよ。

ダイヤ改正の発表のときに新しい列車種別が設定されるとなると、会社としてはとにかく前面に出して周知徹底やら売込みに必死になります。

でも乗務員への情報はたいていはお客さんへの広報と同じ程度なので、ホームなどでお客さんに新しい列車種別のことを聞かれても詳しくは説明できないことが大半なんです。

お客さんへの広報のビラを乗務カバンに押し込んで、そのビラを見ながら説明することがほとんどですからね。

 

 

ダイヤ改正後に新しい列車種別や停車駅が変わった列車に初めて乗務する時って、運転士も車掌もドキドキなんですよ。

運転士の場合はスタフを何度も見返してみたり、車掌の車内への放送に聞き耳を立てたりして確認していましたよ。

車掌も乗務前にスタフを確認したり、ホームの停車駅の案内を見て確認したりね。

 

もちろんダイヤ改正までには机上での研修を受けて勉強するわけですが、やっぱり乗務員は実際に乗務してから少しずつ新しいダイヤに慣れていくって感じが強いですから。

お客さんも同じですよね。

ダイヤ改正後の列車に実際に乗車してみて、どのパターンで乗車するのがもっとも自分の都合にあった列車や乗り換えなのかを吟味していくのと似ている気がします。

 

 

停車駅の変更や列車種別の新設や統合に最も敏感でいる必要があるのに、実は最も鈍感なのが運転指令だったりします。

お客さんはスマホで停車駅や時間をチェックしたり、会社によっては配布されている各駅の小さな時刻表でチェックしますよね。

乗務員はとにかく自身が担当する列車のスタフを何度も確認することで、停車駅を認識していきます。

ところが運転指令は操作盤やパネルを見て仕事をしていますが、そこには列車番号が表示されているだけで停車駅などは表示されません。

そうなると運転指令はダイヤ改正後の停車駅の変更や列車種別の変化になかなかついて行けないのです。

 

 

新しく設定された列車種別を担当しているときに運転指令から

「〇〇駅停車後に運転指令へ連絡願います」

って無線が入ったのです。

その〇〇駅は新しい列車種別では通過駅になっているんですよ。

その時運転をしながら

〇〇駅へ列車を止めろと言っているのかな?それとも停車駅を間違えて通告してきたのかな?

という疑問が湧いたのです。

私は〇〇駅を通過させて次の停車駅である△△駅に停車させてから無線を入れたのですが、その時運転指令は何も答えてくれなかったのですよ。

 

乗務区に帰ってからあの運転指令からの無線は何だったの?と聞いてみると

△△駅の手前の軌道内に落下物があるから注意運転を指示しようとしていたらしいのだけど、〇〇駅が通過だということを失念していたらしい。。。

 

ダイヤ改正で停車駅の変更や列車種別の新設や統合って、本社側が勝手に決めちゃうものだから現場では毎回戸惑いやら混乱が生じるものなんですよ。

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