最近昭和と令和である今を比べて、何が劇的に違うのかを見るテレビ番組があります。
新幹線も飛行機も喫煙OKで、車内や機内はタバコの煙が充満していた映像に驚く若い人の姿を捉えているのですが、昔は本当にどこでもタバコが吸えた時代でした。
ただ通勤電車については昭和の時代から禁煙としていたケースもありましたね。
車内に東京~平塚間禁煙とか京都~西明石間禁煙なんてステッカーが貼られていたことを思い出します。
そういえば117系の新快速も西明石から姫路までは喫煙OKだったり、朝の117系12連の快速は西明石~姫路間で6両ずつ禁煙車と喫煙OKに分けて運用されていることもありました。
とにかく世の中がタバコに対して寛容だった昭和から平成にかけての時代は、職場である乗務区や詰所のほか、駅事務室内や駅長室内、改札の窓口内も全面的に喫煙OKでした。
駅事務室や駅長室なんてお客さんも入ってくることが多いのですが、デスク上にはふつうに灰皿が置かれていたし、お客さんが腰かけるソファの前にも灰皿が置かれていましたしね。
改札の窓口に座る駅員がタバコを吸っている姿もよく見かけたし、乗務員がホーム上でタバコをくわえている様子もありました。
今の時代では考えられないことですけどね。
乗務区の休憩所はかなり広いスペースで、ソファがずらっとな並んでいる様子はたぶん今も同じなのかなと思います。
ただし昔はスタンド型の灰皿があちこちに置かれていて、好きな所に座って、好きな所でタバコが吸える状態。
ダイヤが乱れて乗務員が定時で乗務できずに大量の待機者が出た時などは、乗務区内はタバコの煙で淀んで最悪の環境になっていましたから。
そういえば相当な数の灰皿があちこちに置かれていたにもかかわらず、タバコの灰や吸殻を灰皿に入れずに床に投げ捨てる人が多かった。
ソファの下なんて毎日掃除しているのに、大量の吸い殻がありましたし。
スタンド型の灰皿は缶コーヒーや紙コップの置き場として使う人が多かったのも原因かもしれませんが。
ホームや駅事務室、駅長室、改札窓口内など、お客さんの目に触れる場所は次々と禁煙にしていきましたが、乗務区と乗務員詰所の禁煙化は相当遅れました。
私が在籍した乗務区に女性乗務員が誕生したころはまだ分煙化にはほど遠い状態で、ただ乗務区内の半分を禁煙としただけ。
隣のソファはタバコが吸えないけど、その隣のソファからは喫煙OKという状態でしたから、乗務区全体で見るとタバコの煙が充満している状態でした。
その後女性乗務員が本格的にやってくる状態を迎え、女性用のロッカーや寝室、シャワールームを拡充して本格的に設置するのに合わせて、乗務区の一角に喫煙ルームをようやく設けたという感じでしたからね。
ただし乗務員詰所は狭いために分煙化は難しく禁煙にするのかと思っていましたが、私が会社を辞めるころはまだ喫煙OKでした。
まさか令和の時代になってもまだ喫煙OKで放置されているとは思えないけど……