京阪神地区で1年後の値上げを発表したJR西日本

鉄道会社が国に運賃改定の申請をしたことがマスコミでまず報じられて、そこから値上げしそうだなという雰囲気が漂い始める。

認可されれば鉄道会社が正式発表するのですが、通常は早くても値上げ実施の2~3か月ほど前じゃないのかな。

ところが今回発表されたJR西日本の運賃の値上げの時期は1年後。

それもJR西日本全体の運賃改定ではなく、京阪神地区のみの値上げです。

国鉄時代から並行して走る私鉄との対抗のために、特定区間を設けて運賃を引き下げてきたのですが、今回の値上げで私鉄とほぼ変わらない運賃水準の区間が増加します。

元から私鉄より高い区間の運賃は据え置きです。

 

JR西日本は本州3社の中では最も基盤が脆弱で、ローカル線の問題も抱えるなど、かなり追い詰められている印象があります。

ドル箱というか実際に稼ぐことができる数少ない区間の京阪神間での値上げは、JR西日本はここまで窮地なんだとアピールする意味合いも大きのだとは思いますけどね。

 

現行でも大阪~三ノ宮間の普通運賃は私鉄の方が安いのですが、それでも新快速が私鉄より空いているのかと言うとそうではなく、かなりの乗車率です。

ラッシュだけではなく日中でも新快速の方が混んでいるイメージがあります。

若干は私鉄へ流れるかもしれませんが、新快速の優位性がそう簡単に崩れるとも思いにくいし。

関西人はケチでもあるけどせっかちでもあるから、どちらの志向が強いかによって私鉄を利用するか、新快速を利用するかは今でも分かれていると思います。

 

ドル箱の京阪神地区の特定運賃を値上げしたり、特急列車の自由席を減らしたり、すべてを指定席にしたり、新幹線のEX予約も値上げに踏み切るなど、このところ矢継ぎ早に手を打っています。

これらも結局は地元自治体からの補助金の大幅な増額がなければ、もはやローカル線の維持は無理だとのアピールでもあるわけで、JR西日本管内のローカル線の中でも特に収支の悪い路線は存続の窮地に立っている、そんな気がします。

まさか赤字にならない程度まで運賃を引き上げたときに、バカ高くなった路線を地元の人がわざわざ使うわけもなく・・・

 

それに比べて私鉄は近鉄を除けばローカル線って少ないので、今のところは影響は出にくいとは思うけど、今後も安泰というわけにはいかない。

長期的には利用者数は右肩下がりになるというデータが私が在職中に示されていたし、ほぼそのデータに沿って利用者が減っているように思います。

今のところ運賃値上げの話は関西私鉄から聞こえてこないけど、列車本数の削減で乗務員の数を減らしていく、所有車両数を減らしていく、駅の無人化といった大きなものから、ごみ箱を減らすまたは無くしたり、券紙を減らしてICカード化にすることで維持費の削減など対策を講じているけど、この先は運賃改定も絶対に必要になってくる。

それにプラスして、どれだけ利用者のニーズをつかむことができるのかも、今後私鉄が生き残っていくカギになっていうでしょうね。

JRは元国鉄だけど、比較的新しい感覚を持っている面もある。

でも私鉄ってどこか頭の固い面があるような、私が私鉄で働いていた時からそう感じていました。

めちゃくちゃ保守的なんです。

今までやったことがない、上がOKを出さないって考えが強いですから。

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