ダイヤ改正当日はなかなかの緊張感がありました
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ダイヤ改正当日はなかなかの緊張感がありました

JRでは3月16日土曜日に全国規模でのダイヤ改正が実施されました。

最近のダイヤ改正は大規模なものは土曜日に行われることが一般的になりました。

昔は曜日に関係なくダイヤ改正を行っていて例えば
1984年2月1日の国鉄ダイヤ改正は水曜日(寝台特急紀伊や夜行急行のりくらの廃止)
1985年3月14日の国鉄ダイヤ改正は木曜日(東北・上越新幹線の大宮~上野間開通や新特急の設定)に行われています。

1989年3月11日の全国規模でのJRダイヤ改正は土曜日に行われて、651系スーパーひたちやスーパー雷鳥が運転を開始し在来線初の130Km/h運転を始めたことや、キハ85系ひだ・2000系TSE・ゆふいんの森・グランドひかりなども運転を開始しています。

この1989年の大規模なダイヤ改正から土曜日改正が一般的になってきたようです。

土曜日にダイヤ改正を行うメリットとしては、なんといっても平日より利用者が少ないため、トラブルがあっても影響を抑えやすいことが挙げられます。

ダイヤ改正を行うとなると、運転指令内のシステムに入力するデータも運転士が使用するスタフも作り変えることになります。

するとどうしてもミスが生じるのです。

入場番線の打ち間違いや時間の打ち間違い。

昔は手作業でこういったデータを打ち込んでいましたから、どうしてもミスしちゃうのです。

それに

昔は土曜日も平日ダイヤで運転していたので、月曜日からの本格的ラッシュを迎える前の予行演習って感もあったのかな。

また土曜ダイヤを導入していた時期もありましたが、これも平日ダイヤがベースになっていたからやっぱり同じ理由が挙げられるのかな。

今は多くの会社で土曜日は休日ダイヤを使用していますが、ダイヤ改正で初めて設定する列車の様子を見るのも土曜日なら都合がいいのかもしれません。

 

先に入力のミスがあると書いたスタフですが、ダイヤ改正の当日は出勤するとすぐに

「入場番線の間違いなどがあればすぐ指令に知らせてください」

「異線現示もあるかもしれませんから特に注意してください」

ってしつこいくらいに言われたものですよ。

実際に運転していても、いつもの数倍の緊張感をもってハンドルを握っていました。

運転指令も明けの人がそのまま夜まで居残りしたり、休日の人も出てきたりして異常時対応を行うほどでしたし。

乗務区でも同様に普段より多くの人間が詰めていたり、添乗強化やあちこちの駅に乗務関係の助役を分散配置して対応していました。

そしてとりあえず朝ラッシュを乗り切れば少しホッとして、夕ラッシュを乗り切ってようやく落ち着く。

ダイヤ改正当日はこんな感じでした。

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