駅の引越しも大変なのです

高架化や地下化など都市部を中心に今でもあちこちで工事が行われていますよね。

渋滞の緩和のためだったり踏切を廃止するためだったり、今では土地の有効活用も計算しながら工事が進められていますよね。

線路を付けかえることで周辺の土地と合わせて大規模な開発が行われることも珍しくありません。

駅舎を全く新しいビルに建て替えることもありますし、駅事務室を旅客が入りやすいようなインフォメーションセンター化することもあるし。

ってことで、今回は駅の引越しについて書いていきます。

 

 

私が入社して配属された駅管区の管区長所在駅は橋上駅舎化工事の真っ最中の時でした。

入社したころはまた地上の駅で、駅事務室も昔の形を残していました。

この管区長所在駅での泊まり勤務は騒音との戦いで、夜中は旅客がいないから駅内部の工事をするんですよ。

だって外側の工事なんてすると、周辺の住民から苦情をたくさんもらうことになりますからね。

電気設備の工事も旅客がいるときにはできないから当然夜中にするわけですが、夜間に停電させるわけですね。

夏なんてエアコンが使えないし、おまけに騒音もすごいからほぼ夜通し起きていたりしました。

新しい駅舎が少しずつ姿を現すようになると、今度は改札口の工事なども行われるし、本格的な引越しの前に一部の設備を先に移動させたりもします。

今までは駅事務室の裏にあった備品倉庫が、仮の駅事務室が設置される予定の場所の横に先に引越したり。

工事関係者(JV)は打ち合わせや報告のために頻繁に駅事務室へやってきては、駅長や首席助役と話し込むなどして落ち着かないですしね。

 

 

仮の駅事務室での営業を翌日に控えた夜、今日で役目を終える駅事務室内は人でごった返します。

今すぐに使わないであろう備品を先に仮の駅事務室へ運び入れます。

でも机やイス、キャビネット類や電話などは最終電車発着まではそのままです。

23時を過ぎたころには引越し要員がやってきます。

※引越し業者ではなく泊り明けや公休の係員が呼び出されていました。

最終電車が駅を出たのを確認すると、そこからはすべての荷物を仮の駅事務室へ運び入れます。

仮の駅事務室では電話や火災などに備えた操作盤を旧駅事務室から仮駅事務室へ移転しなければならない。

当然ですが始発列車が動き出すまでにすべての作業を終えなければならないわけで、数時間で引越しを完了して朝には今まで通りに仮駅事務室で作業をするわけです。

 

全部の作業が終わったのは朝4時半ころでした。

私は仮駅事務室へ引っ越した半年後には車掌になりました。

もし車掌試験に落ちていたら、今度は仮駅事務室から新設される駅事務室への引越しも担当していたかもしれない。

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