猛暑や大雨による運休が多発

私が車掌や運転士をしていた30数年間に、猛暑による運転抑止というケースは経験したことがありません。

ただ気温が35℃を超えてくると、保線の係員の添乗が強化されていました。

一般的にレールは60℃を超えてくると遊間(レールとレールのつなぎ目の空間)だけでは暑さによるレールの伸びを吸収しきれなくなり、レールが歪みだすと言われています。

レールに歪みが発生すれば脱線の危険性がかなり高くなるため、保線の係員が添乗して車両の走行状況からレールの状態を簡易的にチェックするのです。

もちろん徒歩によるチェックが最も大事ですが、徒歩だけでチェックするとなると時間がかかり過ぎるという大きな問題がありますからね。

ちなみに気温35℃を超えるとレールの温度がおおむね60℃を超えてくるためです。

私が在籍していた時に規定がどのようになっていたのかは知らないのですが、一般的にはレールの温度が60~63℃程度で運転を休止する会社が多いようですね。

 

また架線も同様に気温が35℃を超えてくると、熱による伸びのために断線する危険性が高くなります。

架線も伸びを吸収するために錘(おもり)によって調整はしていますが、高温の状態が何日も続くと断線しやすくなります。

伸びた架線をパンタグラフによって擦ることで特に切れやすくなってしまいます。

こちらも電気関係の係員による添乗による目視確認が強化されます。

 

最近は大雨による運転規制もかなり多くなっているように感じます。

雨量計による規制値到達による運転規制のほか、保線係員が添乗によって危険個所があるなどと判断した場合には運転規制の措置が取られます。

山間部だけではなく、丘や木が生い茂っている区間で走行に支障が出そうだと判断した場合などですね。

また最近はゲリラ豪雨が頻繁に発生することから、保線係員の添乗だけでは間に合わないことも多く、運転士がその危険性を発見して報告することで運転規制が実施されることも多くなっているようです。

運転士が運転するのが危ないと思って運転指令に報告するわけですから、かなり正確な危険判断なのかなと思います。

あまりにも降水量が多い場合には線路内へ様々なものが流れ着いてきたり、またバラストや道床が流されてしまうこともあり、やはり大雨の中での運転も危険が伴うと言えます。

ちなみに大雨や洪水の場合、レールの踏面が隠れてしまう状態になると運休となりますが、在職していた会社では目安として排障器に水が触れる程度になったら運転休止とするというものがありました。

でも排障器に触れるほど雨水があふれていたらめちゃくちゃ危険だと思う反面、昔はその程度では平気で運転していた事実もあるし・・・

 

道床など路盤が通常時より脆弱になっていると判断された場合、様々な規制値が引き下げられることがあります。

地震・大雨・洪水などの後運転再開されても速度を通常より落とすことがよく知られています。

その他、通常より降水量や風速の規制が強化されますし、高温による規制も強化されることがあります。

レールの温度は60~63℃程度で規制するのが一般的ですが、もっと低い温度で規制されるようになります。

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