全車両でホームと反対側のドアが開く 東急目黒線・日吉駅
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全車両でホームと反対側のドアが開く 東急目黒線・日吉駅

運転士

6月11日13時過ぎ、東急目黒線・日吉駅に停車中の新横浜発浦和美園行きの急行電車のホームの無い側のドアが全て開き、約4秒後に閉じた。

この件でのけが人等はおらず13分遅れで出発した。

 

目黒線はワンマン運転を実施していて、定位置停止装置 (TASC) が車両に搭載されていてホームドアの位置とのずれを極力抑えることができる。

ホームに設置された監視カメラの映像を運転台で見ることができる車上ITV(車上モニター画面)を装備していて、運転士のドア開閉時に使用するなど、都市型ワンマン運転における比較的先進的な装備になっているなと思います。

ところがホームの無い側のドアの開閉は機械的にできなくする装置の導入はなかったようで、もしもこの装置も導入されていたら今回の事故は防げたのかもしれません。

1980年代の初めころの私が所属していた乗務区で、誰も車掌スイッチを触っていないのに勝手にドアが閉まるという困った車両が現実にありましたから(※ 詳しくは電車屋さんだったころの話 Ⅱをご覧ください)機械化だけでは防げないこともありますが。

 

装置の故障や機械の不具合といったことがなければ、運転士が誤ってホームの無い側のドアを開けたということでしょう。

ワンマン用の車掌スイッチは車掌が乗務して開閉を行う通常のものとは異なるものを用いているでしょうし(同じものを併用していることもありますが)、こちらの会社の車両の詳細までは知りませんので憶測によるものとなりますが

軽く触れただけで車掌スイッチが動作してドアが開く形状のものもあります。

他の作業を行っているときに手や体が当たってしまって、ホームの無い側のドアが開いてしまう。

当たってしまってドアが開いたことは運転士はすぐわかりますから、数秒ですぐに閉じることはできるでしょう。

また運転士が無意識に触ってしまうこともあるでしょう。

無意識に触ってしまう場合、一呼吸おいてからホームの無い側のドアを開いてしまったと気づくので、閉じるまでに少し時間がかかるかも。

逆に意識しすぎて開けてしまうこともあります。

反対側はホームが無いから開けてはだめだ、車掌スイッチに触ってはだめだと変に意識しすぎて触ってしまう、こういった事象も実際にありました。

 

もしもホームの無い側のドアを運転士自身の車掌スイッチの操作によって開けてしまったとすると、だいたいこれらのことが考えられます。

基本動作の徹底する、ということも本当に大事なのですが、無意識だったり意識しすぎだったり、車掌スイッチに当たってしまったというこれらのケースは、残念ながら基本動作を徹底しても起きてしまう可能性があります。

普段真面目に仕事に取り組んでいる人ほど、一瞬エアポケットに入り込むように無意識にやってしまうミスを起こしやすかったりもします。

 

ワンマン運転実施の話が出たときに乗務員の間で話に出るのが、運転士は座ったままで両側のドアを操作できるのか、それとも立って操作しなければいけないのかということ。

運転士にすればそれまで基本的に座ったままだったのだから、座ったまま両側のドアを操作できるようにしてほしい、そのためにはホーム監視用カメラやモニターを設置してほしい、車掌を削るのだからそのくらいは投資しろ!という話が持ち上がります。

会社にすれば極力費用を抑えたい、だから監視用のカメラやモニターは設置したくない。

運転士が反対側のドアを開閉する時は立って移動して、直視で確認する方が安全だと言い返してくるわけですよ。

直視で開閉する時は安全だが、ドアを閉めて列車を動かすときに車両側面に接触するなどの危険性があるから、ホームドアを設置は必須だと逆にやり返すと、運転士はノッチを入れた瞬間に前方を注視すればよく側面での接触に関しては責任を負わない、なんてまたやり返されるわけです。

東急のように様々な設備に投資してワンマン運転を実施する会社もあれば、ホームにミラーを設置するくらいでワンマン運転を実施する都市部の私鉄もあるわけです。

人間が操作を行うのならば多くの人(運転士と車掌とホーム上の駅員)を介して列車を運行する方が安全。

どうしても人を減らして運行するのならば、その分の設備投資はやっぱり必要ということです。

なので今回の東急での事故も、もう少し投資しておけば防げたかもしれません。

 


 

東急日吉駅での件は「乗降促進ボタン」を押すところを間違って「ドア開扉」ボタンを操作したのが原因だったそうです。

乗降促進ボタンを押すともうすぐ発車する旨の放送が流れるのかな?

これらのボタンが運転台にあったために、間違って操作してしまったということでしょうか。

ホームの無い側のドアの開閉操作を行っても、ドアは開かず警報音が鳴るようなシステムも導入しておれば防げたかもという案件ですね。

やはり都市部で乗降数が多い路線・駅でのワンマン運転は、これでもかというくらいに安全に運行ができるシステムの導入が必要ですね。

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