私が運転士の見習だったころのはなし-2

私はいまでは一切タバコを吸わなくなりましたが、10数年前までは1日に1箱以上は吸っていたから少し吸い過ぎだったかな。
運転士の見習だった20代の頃はホントによく吸っていました。
また指導員(以下 師匠と書きます)もよくタバコを吸う人だったので、終端駅で発車を待つ間は2人で並んでよくタバコを吸っていました。
まだ昭和の時代だったので禁煙となっていた駅はほとんどなく、ホーム上にはゴミ箱と並んで吸い殻入れがたくさん設置されていました。

1987年(昭和62年)11月18日に起きたイギリスのキングスクロスセント・パンクラス駅における大火災以降は、地下駅をはじめ乗降人数の多い駅などから少しずつ禁煙(ラッシュ帯のみ禁煙を含む)となる駅が多くなっていったのですが、私が運転士の見習だった昭和62~63年はまだ手付かずでしたから。

 

 

例えば各駅停車を運転してきてどうにもうまく停車させられないときなどには、タバコを吸いながらアドバイスをもらったりしました。
乗務員室内でもらうアドバイスより、ホーム上でタバコを吸いながらもらうアドバイスのほうが私はよく理解できたし、タバコを消して乗務員室に入ってからさっきもらったアドバイスをもう一度考え直すことで、実際のハンドル操作に良い影響が出ていたんじゃないのかなって思います。

前にも書きましたが、昔は出庫待ちで車庫内にいるときや入換待ちで引上げ線にいるときなんて、みんな客室内でタバコを吸っていました。
運転士見習の身分だった私も客室内で師匠と並んでタバコを吸っていました。
窓やドアを開けっぱなしにして、火のついたタバコは床に落として靴で踏んで吸い殻は起動内へポイ。
バラストの上にはものすごい量の吸い殻が落ちていましたよ。

 

 

私は車掌を4年経験後に運転士見習となったわけですが、この4年間でホントに待遇が変わりました。
だって車掌見習の時なんて、今考えてみても“いじめ”だろうとしか思えないような車掌の師匠の接し方でしたが、運転士見習となると全然違いましたね。

そういえば運転士の見習中に車掌の師匠と乗組むという、前も後ろも師匠という窮屈な状態で乗務したことがありますが、車掌の師匠の態度は4年前とは180度違いましたよ。
車掌見習の時と同じように車掌の師匠だった方に
「交代時間なので先にホームへ向かいます」
といって運転士の師匠とホームに向かおうとすると
「わかった、もう少ししたらホームへ行くから」
なんていう気持ちの悪い返事が返ってきましたからね。

それに

休憩中の乗務区では車掌見習の時はタバコなんて吸える状態ではなかったけど、運転士見習になるとコーヒー片手にタバコを吸おうが別に問題ありませんでしたから。

昔の車掌と運転士の位置づけの違いが如実に現れていたのかなぁって思います。

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