7月25日にJR外房線を担当していた運転士が居眠りをしていたという動画が、8月14日にマスコミなどで報道されていました。
その様子を撮影した人がSNS上にアップし拡散されて、その動画を見つけたマスコミがJRへ問い合わせをして発覚したそうですね。
その動画を見る限り、たしかにその担当運転士は居眠りしています。
正確な時間まではわかりませんが午後に撮影されたそうですから、やっぱり睡魔に襲われたってやつでしょう。
お昼ご飯を食べた後の乗務って、ホントにいきなり睡魔に襲われますから。
私はその対策として刺激が強めのガムを噛むというか口に含んでいたり、フリスクやミンティアを口に含んでいました。
奥歯あたりの歯茎の外側にガム・フリスク・ミンティアなどを含んでおくと、口の中の粘膜部分(ほっぺの内側)からきつい刺激が伝わってきて、痛くて眠りに落ちにくくなるんです。
ミント系の刺激が強いガムをこの部位に含んでおくと、粘膜部分が少し荒れ気味になるほど強烈でした。
でも
「ガムを噛みながら運転していた!」
っていう苦情が来る可能性もあるのが難点ですが。
私も駅・車掌・運転士・助役と現場での勤務が長かったのですが、基本は泊まり勤務です。
私は車掌や運転士をしていたころは日勤勤務のほうが割合としては多かったですが。
睡眠できる時間ですが、会社によって考え方が違うので一概には言えませんが基本的にはかなり短いです。
夜の乗務終了から翌朝の乗務開始までの時間は最低でも〇時間となっているのですが、1日中働いているのですからお風呂くらいは入りますし、昔ならばビールを飲むのがふつうでしたが今ならジュースかな。
朝だって洗顔したり身支度を整えるのにある程度の時間は必要です。
こういった時間を差し引いて考えた場合、夜の乗務終了から翌朝の乗務開始までの時間は8時間は空いていないと6時間以上眠ることもできません。
でも実態は6時間以下の会社が多いと思うので、眠れる時間は長くて4時間といったところじゃないでしょうか。
ダイヤが乱れたりすると夜の乗務終了から翌朝の乗務開始までの時間が4時間を切ることも珍しくありません。
すると1~2時間ほど横になっただけで、翌朝には通勤ラッシュの電車を担当することだって珍しくはありません。
朝のラッシュは気も張っていますから眠たくはなりにくいのですが、ラッシュが終わってほっと一息ついたころに眠気が襲ってくる。
でもラッシュの時間帯に眠くなったらまずいからと、朝食をとらずに乗務する人はかなり多かった。
大体は泊まり勤務の場合はお昼までには仕事が終わるのですが、会社によってはお昼を過ぎても乗務しています。
また日頃このような勤務体系で、週に1度とか2週間に1度日勤勤務でお昼過ぎの乗務をしたりすると相当な眠気に襲われるんですよね。
なので朝も昼も何も食べない!っていう猛者も存在していました。
居眠り運転を指摘(クレーム)される乗務員って割と多かったと思います。
今のようにマスコミで報道されることは少なかったとは思いますが。
よくお客さんに言われることに
「プロという意識が軽薄すぎる」
とか
「翌日の仕事に備えて前日から体調を整えるべき」
とか
「大事故に発展したらどう責任を取るつもりなのか」
って言われるんです。
お客さんからすればそう思って当然ですよ。
でも駅や乗務員の泊まり勤務のパターンって基本的には二交代制で、例えば朝9時から翌朝の9時までを泊まり勤務とした場合
泊
朝9時まで勤務で以降非番
泊
朝9時まで勤務で以降非番
日勤
休日
休日
っていうのが基本で
泊
朝9時まで勤務で以降非番
泊
朝9時まで勤務で以降非番
泊
朝9時まで勤務で以降非番
休日
っていうパターンもありました。
足りない休日は後でまとめてもらえるけど、実際にはその休日にも泊まり勤務をすることが多いです。
駅は時間が固定なのですが、車掌や運転士は出勤時間も退勤時間もバラバラな状態で泊まり勤務をこなさなければいけません。
それに駅員や乗務員は基本の勤務に加えて非番の日の残業や休日出勤も多い職種ですしね。
働いていた時はこれが普通だと思っていたけれど、辞めた今になって思うことは
居眠り運転をなくしたいのならば、勤務形態を再考しろ!